ごく普通の家庭で暮らす、
何不自由もなく、
苦労する事も知らなかった少年が、
死別、裏切り、人間不信を経て、
自らもドス黒く染まり、
他人を傷つける度に、自分も傷ついた。
悲しむ感情が麻痺した時から、
ずっと探し求めてた。
「俺に足りないモノって何?」
愛なのか?友情なのか?
人としての感情が欠落してても完璧を求めた。
「ちゃんとしないと捨てられるから。」
いいんだよ。
孤独なのは慣れてるから。
口ではそう言っても、
慣れた事なんて一度もなかった。
「人の痛みをわかる人間になれ。」
人の痛みを知ろうとするあまり、
自分の痛みがわからなかった。
そんな自分に残された道は消える事のみ。
いいやん?
俺が消えたら皆幸せになれるんやから…。