「これ以上、自分を偽ることなど出来ない。シュライン、君との婚約を破棄したい」「はぁ?」反射的に間の抜けた声を出した瞬間、シュラインの脳内で何かが弾ける音が聞こえた。王立学園卒業式の一月前、シュライン・カストロ公爵令嬢は婚約者の王太子から婚約破棄を告げられた瞬間、いわゆる前世の記憶が甦った…もっと見る
表紙イラストは洋菓子様が描いてくださいました。