「これ以上、自分を偽ることなど出来ない。シュライン、君との婚約を破棄したい」
「はぁ?」
反射的に間の抜けた声を出した瞬間、シュラインの脳内で何かが弾ける音が聞こえた。
王立学園卒業式の一月前、シュライン・カストロ公爵令嬢は婚約者の王太子から婚約破棄を告げられた瞬間、いわゆる前世の記憶が甦った。
流れ込んできた前世の記憶から、浮気男である婚約者への恋慕はすっぱり消え失せ婚約破棄を快諾する。
自由の身になり、これからは自分の好きに生きていこうと決意したシュラインだが、王太后の計らいで新たな婚約者との婚姻を結ぶこととなってしまった。
新たな婚約者となったのは、女嫌いで美少年の恋人を囲う王弟アルフォンス殿下。
彼との婚姻を了承する条件は、婚姻後二年間子を授からなければ離縁可。さらに、隣国で仕官出来るように王太后が助力してくれるというものだった。
次々おこる想定外の出来事に、二年間の偽装結婚生活をのんびり過ごす予定だったシュラインは「どうしてこうなった?」と困惑する。
*改題、性描写を加筆して、eロマンスロイヤル様から書籍化しました。(書籍版は性描写があるためご注意ください)
公式特集ページ→https://eromance.jp/series/keiyakukoumoku/
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