現代日本の、中規模都市、市役所の受付で働く春野麗は、恋人のいない孤独な生活に、寂しさを感じていた。日課であるネットサーフィンをしていたところ、「タルパ」を呼び出す方法を見つけ、何の気なしに実践してみたところ、突然目の前にイケメンが現れた。桜井樹と名乗る青年は、常識外の行動と発言でどんどん麗を翻弄してゆく。
実は深い闇を抱えていた麗。仕事中に不測の事態に陥り、声が出せなくなってしまった。ピンチを救った樹は、本当の自身の正体を明かし、共に世界を渡ろうと、手を差し出した。
果たして麗は、その手を取るのか?
幼少期の悲しい出来事から緘黙症になり、努力で一般人として生活していた女性が救われる物語です。
こちらの作品は、過去に別の小説サイトで公開していたものです。修正前の文字数は40000文字程度、完結しています。