僕は君にはなれないし、

作者はなもも

高2の初夏、一気に気温が上がった日に、あこがれの人が近くにいたことを知る。

岡田良成にはネット上で見かけてファンになったアマチュアのイラストレーターがいる。本人を知っているという同じクラスの女子・紗羽に紹介してもらえる事となるが、それには条件があった。
それは、隣のクラスの不登校生徒への届け物係…

▶ストーリー概要及び物語の設定



高2の初夏、一気に気温が上がった日に、あこがれの人が近くにいたことを知る。


岡田良成にはネット上で見かけてファンになったアマチュアのイラストレーターがいる。

隣の席の女子・高山紗羽の携帯画面を見ると、そのイラストレーターの絵とよく似たイラストが待ち受けになっていた。気になって話を聞いてみると、本当にその人の作品らしく、しかも本人を知っているという。突然舞い込んだ情報に浮かれている間に本人を紹介してもらえる事となるが、それには条件があった。

それは、隣のクラスの不登校生徒への届け物係を紗羽の代わりに行うこと。

訳の分からないまま不登校生徒・阿部雪哉の元へ向かい、雪哉こそがそのイラストレータ―であることを知るのだった。

雪哉について悪口ばかり言う紗羽と、その様子も知らず紗羽のことを気に掛ける雪哉。幼馴染である二人の奇妙な関係に疑問を抱きつつ、放っておけない雪哉に段々と惹かれていく良成。雪哉もまた、そんな良成と関わるうちに好きになっていく。

良成の支えもあり意を決して学校へ登校した雪哉とそれを知って激怒する紗羽。しかし、そこには紗羽なりの理由があった。


それは、恋だろうか。「大事」で綴られた三角関係の物語。