高2の初夏、一気に気温が上がった日に、あこがれの人が近くにいたことを知る。
岡田良成にはネット上で見かけてファンになったアマチュアのイラストレーターがいる。本人を知っているという同じクラスの女子・紗羽に紹介してもらえる事となるが、それには条件があった。
それは、隣のクラスの不登校生徒への届け物係を紗羽の代わりに行うこと。
訳の分からないまま不登校生徒・阿部雪哉の元へ向かい、雪哉こそがその人であることを知るのだった。
雪哉について悪口ばかり言う紗羽と、その様子も知らず紗羽のことを気に掛ける雪哉。幼馴染である二人の奇妙な関係に疑問を抱きつつ、放っておけない雪哉に段々と惹かれていく良成。雪哉もまた、そんな良成と関わるうちに好きになっていく。
それは、恋だろうか。「大事」で綴られた三角関係の物語。