笑えない姫巫女は精霊の花嫁に望まれる

作者ゆう羅

 炎、水、地、風の精霊に愛されしササン王国では、百年に一度の祭り〃精霊の涙〃が開催されていた。この祭りは十年に亘り、王家の未婚の姫たちが精霊を祀る巫女の役目を担う。この祭りが行われる数年前、王国は謎の疫病〃白眠病〃によって、全国民の四分一が死去。王家の姫もふたりしかおらず、祭りが始まってから五年、…

【笑えない姫巫女は精霊の花嫁に望まれる】


王家の姫として精霊の巫女となった少女・ラクリマ。

そんな彼女の元に現れた四人の美青年――イーグ、ラクス、テッラ、ウェン。彼らは精霊だと名乗り、ラクリマにこの中の誰かひとりと結婚してほしいと求婚してくる。

それは、大きな厄災に見舞われた世界を変えるための「約束」であった。