大切に大切に死なないように壊れないように。
絶対に怪我をしてはいけない、絶対に自殺してはいけない、
絶対に血を流してはいけない、絶対に微笑みがなくならないように
それが私たちの掟。ずっとそう教えられてきた。
血を流すといけない病気だと思って生きていた椿青子だがふとした瞬間、学校の螺旋階段から落ちてしまう。それを飛んで着地して助けた男の子の血が青子についた。男の子は青子が血を流したと思い、慌ててガスマスクを装着したのだった。
その子以外にも一斉にガスマスクをした周りの人たちを見て違和感を気づく。
私はの血とは?
この人達は本当に人間なのか?
ダークファンタジーが今始まる。