人気絶頂！表紙になればバカ売れ！２５歳メンズスチールモデルのアンリ（須藤杏梨・男）はそろそろ俳優に転向しないか事務所から打診されている。本人はオタ活（主にお気に入りの猫耳メイド喫茶に行くあとはアニメのグッズ集め）に必要な分だけ稼げればいい程度で欲がない。欲が出るのは猫耳メイド喫茶の限定グッズをゲットするときと、子供のころに見た「魔法少女くりりん」のグッズを見た時だけ。今でも２０年前に見た「魔法少女クリリン」が好きでオタ活の原点！でファン。
１８歳の竹上夏貴は女子校を卒業したばかりの大学１年生。かわいいものが好きなのに、見た目179センチの長身、ショートカット、母親と親友の勧めで始めたトレーニングのために細マッチョ体系をキープ。どう見てもかっこいい青年に見えてしまう。町を歩けば女子からの熱い視線、スカウトの名刺が山のようになる現象。女子校でもモテすぎて伝説は多数。せっかく女子大生になったのだから、好きなかわいいものと、女の子らしい生活をしたい！と思うのだが。
編集者兼出版社社長の夏貴の父は細マッチョイケメン。妻である夏貴の母を溺愛している。もともとはBL漫画家としてスカウトして出版社を大きくした。結婚を期にBL漫画（PN：絢夏 涼）から少女漫画家（PN：穂高夏美）に転向する。そしていつか生まれてくるだろう子供のために「魔法少女クリリン」を制作。アニメ化もされ大ヒットとなる。そこからは少女漫画家として活躍。けれど娘・夏貴が１８歳になったのでやっぱり大好きな創作の素、BL漫画も描くことにする。
だって、モデルになりそうなイケオジの夫と、イケメンの娘が目の前でイチャイチャ委していたら・・・妄想が暴走するんですもの。と本人はほくそ笑む。
須藤一家はアンリが５歳、姉のルイが１０歳でフランスから日本に転勤する。アンリは「魔法少女クリリン」で日本語を学んだがルイは漫画で日本語を勉強した。以降マンガ好き。１３歳でお友達から薄いBL漫画本を読んでしまった。そこには子供のころフランスで欲見た光景が綺麗に書かれている。薄い本の存在を知って、自分にも漫画が掛けるのではないかと夢を持つ。そうして書くこと、書くこと・・・・膨らんだ胸は書けないが、シックスパックの男子の体は面白いように描ける。楽しくて楽しくて書き続けると・・・いつしかスカウトされてプロのBL漫画家になる。
ある日、ネットでBL本新刊本をあさっていると、BL漫画にはまった絢夏 涼先生の新作が！「魔法少女クリリン」も２０周年記念で復活！
ルイとアンリはオタ活熱を復活させる！
竹上夏貴はバイト感覚で、雑誌モデルを引き受ける。だってかわいいものをたくさんほしいから・・・。
アンリと夏貴はモデルとして出会うが・・・・・。アンリ・・・夏貴は新人男子モデルと思ったのであまりしゃべらない。アンリは口を開くとグッズの事、アニメの事しか話題にしない・・話題にできないちょっと残念な男子で・・・しゃべってはだめだと事務所には言われている。
夏貴は、とりあえずフリル満載の・・・クリリンみたいなかわいい服や小物が買えるようがんばる。全然似合わず・・・コンプレックスを持っている。
いつの間にか恋心が芽生えるが・・・同性同士・・・同性同士でもカップルになれるから・・・異性だと恋してもらえない？男っぽいと愛してもらえない？遠回りしながら、コンプレックスも個性のうちになってきて・・・両想いになる・・・はず・・・なお話。