金魚のふったサイコロと私

作者つちのこうや

金魚の振ったサイコロで運勢を占う私、今日の目はなんだろう……?

主人公は「サイコロを振る金魚」を飼っている。金魚鉢の底にあるサイコロをつつく金魚なだけであるが、その金魚がつついて毎朝変わっているサイコロの目で、主人公は今日の運勢を占っていた。

占いは、当たることが多いように主人公は感じていた。

花乃葉という主人公の友人は、主人公より、成績や容姿が良く、主人公は嫉妬しないようにしようと思いながらも嫉妬していた。

そんな花乃葉と私は、模試、大学受験、卒業と、高校生活の終わりのイベントを経験していく。

結局、主人公は第一志望の大学(花乃葉の第一志望でもあり、花乃葉は合格した)に落ちてしまう。しかし、それでも、主人公は、花乃葉に会いたいという気持ちが残っていて、そのことに安堵した。

そして、金魚のつついたサイコロの目も気にならなくなっている、自分に気づいた。

その後、大学生活、恋愛、などをしていきながらも、花乃葉との関係も主人公は続けていたが、やはり、自分に自信がなくなると、金魚が振るサイコロの目で、運勢を占ってしまうのであった。しかし、それを経験して乗り越えていくうちに、だんだん自分らしく、将来の夢の先生になるということにむけて、進めるようになる。