あなたが見た世界の端っこを、掴んで。

作者葉方萌生

「桜庭書房」で働く芦田恵実は1ヶ月前に夫・芦田昴を交通事故で失っていた。
事故の際一緒に車に乗っていた女性も亡くなったことを聞き、深い絶望の中で生きている。
夫と女性の関係の真相が分からぬまま祖父母の代から伝えられたとある古い腕時計を見つめる。その時計をつけると、つけた者にだけ「何かが見えるように…