静かに崩れていく関係の中で、それでもカタチを変えながらつないでいく絆がとてもよかったです。大切な人が記憶喪失になっていき自分のことを忘れてしまうというどうしようもない状況で、それを解決するような奇跡は起きないのだけれども、その現実の中でも想いをつなげていく姿はそれこそひとつの奇跡のように思われました。最後の一言が特に印象的なので、まだお読みでない方は是非。