「俺、こっちで言うところの異世界人なんだ」
優(ゆう)がそう言ったのは付き合って半年がたったくらいだっただろうか。
カーテンの隙間から薄暗い夜の光が差し込む部屋。
シングルベッド、2人毛布にくるまって天井を見つめる感情のない優の横顔の無表情さに驚くより愛しさを感じて
「うん」
とだけ返した。