ソメイヨシノの木の下

作者卯月ゆう

高校生の僕が出逢ったのは、不思議な雰囲気を持つ女性だった。
遠い空を見上げる彼女の姿に僕の心は釘付けになってしまう。

そして、彼女のネックレスがふたりを引き合わせる。

来年も彼女はそこにいた。
あの日と同じ服装で、エメラルドグリーンの瞳で。
桜の花びらが開くたびに訪れるものとは……。

ソメイ…