「ねぇ、あんた殺し屋でしょ?僕を殺してほしい。」
 少年から発せられた言葉はそれだった。
 
 人間たちが暮らす世界とは別に、人ならざる者たちが暮らす世界が存在する。その世界で食堂を営むリンは、食料調達中に一人の少年と出会う。
 少年は何かを恐れている様子で、記憶が抜けているうえ傷だらけだった。な…

その日、僕は料理人殺し屋に拾われた。