親指ひとつで花を買った。
と言っても、花屋で買ったわけじゃない。
ぶらりと入ったコンビニで、なんとなく気になった商品をひょいと買うような、そんな手軽さと気安さで買い物をしただけ。
手の平の中の小さなディスプレイの向こう。
自ら望んだ金額を提示し、自分という商品を売る〝花〟たちが並んでいる。
熟れたカラダがメインの写真と金額を見定め、一晩、快楽を満たすその為だけに。
真夏の暑い夜、俺はその〝花〟を買った。
親指ひとつで花を買った。
と言っても、花屋で買ったわけじゃない。
ぶらりと入ったコンビニで、なんとなく気になった商品をひょいと買うような、そんな手軽さと気安さで買い物をしただけ。
手の平の中の小さなディスプレイの向こう。
自ら望んだ金額を提示し、自分という商品を売る〝花〟たちが並んでいる。
熟れたカラダがメインの写真と金額を見定め、一晩、快楽を満たすその為だけに。
真夏の暑い夜、俺はその〝花〟を買った。