もし、恋人、友人、家族、大切な人が突然変わってしまったり、いなくなってしまったら?
自分の命が長くないことを知ってしまったら?
私は、とんでもない恐怖と焦燥感を覚える。この世の終わりとも思える。
キューブラ=ロスの死の需要過程を知ったのは看護学生の頃。
否認と孤立→怒り→取り引き→抑うつ→受容。
余命が宣告されている死には、これが本当に当てはまると思う。
それは、本人然り、その周りも。
時間は止まることなく進んでいく。
経験したこともその時々の感情も、時と共に、風化し、美化され、変わっていってしまうかもしれない。
思い出せなくなる日が来るかもしれない。
大切な言葉、声、心の動き、しぐさ、匂い、感情、一語一句、ひとつ残らず思い出せるだろうか?
うすら覚えになってしまわないだろうか。
この記憶は正しいのか、その時どう感じていた?