「こっちゃんは俺が守る」ずっと私を守ってくれていたのは幼馴染のみーくん。いつも一緒にいるのが当たり前で…。2人を別つ突然の交通事故。そして、まさかの再会。すれ違いの中でたどり着いた真実の愛とは…?!


 もし、恋人、友人、家族、大切な人が突然変わってしまったり、いなくなってしまったら?

自分の命が長くないことを知ってしまったら?


 私は、とんでもない恐怖と焦燥感を覚える。この世の終わりとも思える。


 キューブラ=ロスの死の需要過程を知ったのは看護学生の頃。


否認と孤立→怒り→取り引き→抑うつ→受容。


余命が宣告されている死には、これが本当に当てはまると思う。

それは、本人然り、その周りも。


 時間は止まることなく進んでいく。

経験したこともその時々の感情も、時と共に、風化し、美化され、変わっていってしまうかもしれない。

思い出せなくなる日が来るかもしれない。

大切な言葉、声、心の動き、しぐさ、匂い、感情、一語一句、ひとつ残らず思い出せるだろうか?

うすら覚えになってしまわないだろうか。

この記憶は正しいのか、その時どう感じていた?