指先、足先、と末端から冷たくなって、
感覚がない。
まるで細胞たちが一斉に生きることを
諦めるかのように。息が吸えない。
目の前が真っ暗だ。
触れちゃいけない。
もう、戻ってはいけない。
頭では解っているのに。
でも、手を伸ばしてしまう。
君に触れると、体を電気が駆け抜ける感覚。
やっぱりこの暗闇から抜け出すには、君が必要で…
この真っ暗な、奈落の底から救い出してくれるのは、なんだかんだ君の手で…
この息もできない、苦しい現象は、君にしか治せないんだ。
まるで麻薬。
共依存して、病みつきになっていく。
ハナレラレナイ。