高校2年になった新年度初日、俺は自己紹介で自分がゲイであることをカミングアウトした。てっきり注目を集めてしまうと思いきや、同じクラスにはもっと目立つ存在、杉本がいた。上條の抱える傷と杉本が抱える傷を二人が共有することで、互いの間にだんだん強い絆が生まれていく。