サンカヨウの思い出

作者uuu.___q

道路に咲く小さな野花を見詰める認知症を患う老婆。
「お前の寿命は、後いくつだ」
と、物悲しげな表情を浮かばせながら野花に呟き、震えている手で首にぶら下げているカメラを構えれば、シャッターを切った。
「ばあちゃん、勝手に出歩かないでよ」
その後ろから息を切らしながっら走ってくる青年が、老婆の隣に立ち…