あおいさま

読了コメントありがとうございます……!!嬉しくて何度も何度も読み返してしまいました。

アシュリンもクラウスも、相応の苦難を背負う物語なんですけど(ライナルトもですね……)ラストは希望で締めたくてああなりました。全てはクラウスに最後の台詞を言わせるためのストーリーでした。彼は失ったものも多いですが、ああ口にすることで、ほんとうに憎しみから救われて、アシュリンと新たな人生を歩むことができたと思うんですね。そして仰ってくださったとおり、アシュリンも成長しました。
これはなにかと仄暗い物語を書きがちな私にしては、精一杯のハッピーエンドです。「そしてここからまたはじまる」みたいな希望を込めて。絶やされてしまった庭園文化もまた遠い未来、果ての地から広がって、その過程ではまた“アシュリン”みたいな薔薇が生まれることもあるんでしょうけど、それでも歴史は続いていく。そんなことも醸し出せたらいいなーと思いながらストーリーを締めました。
一部の人たちの好き勝手……。そうですね、すべての元凶の親世代や、若さ故の過ちを犯すライナルトとか、色んな人間が色んな罪を起こす話でもあります。でもそこに「人間らしさ」を感じ取っていただけたのはほんとうに嬉しいです。そしてそれに打ち勝つことが出来たアシュリンとクラウスの姿が書けたこと、それも書き手としてほんとうに得がたかったです。

あおいさまに、最後までお付き合いいただけて、最高に幸せです。心より感謝申し上げます!