高校受験を控える栗沢朝陽《くりさわ・あさひ》は、受験勉強をがんばりつつも、学級委員や部活動の先輩としての信頼も厚く学校行事にも精を出す快活な少女。少々いい加減なところもある友人や、もうひとりの学級委員とともに、中学校生活最後となる冬の体育祭の準備に勤しんでいた。朝陽の妹である栗沢美夜《くりさわ・…もっと見る
境界を静かに照らし出す月明かりが、「わたしたち」は嫌いだ
冬の北国を照らす月明かりは、
コドモとオトナ
アネとイモウト
さまざまな境界を静かに照らし出す。
これはそんな対照的な「姉妹(ふたり)」にまつわる物語。