鹿波さんはいい子じゃない。

作者WING

成績優秀、容姿端麗、温柔敦厚という神様に愛されたような完璧人間の鹿波初芽。そして、そんな初芽に興味深々なのは良くも悪くも目立ちすぎる柴崎廣祐。どうしても初芽の本性を暴きたい廣祐はあの手この手を使ってちょっかいを出し、初芽はそれに翻弄される毎日。冷たくあしらっても、兎に角しつこく構ってくる廣祐に初芽…













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「か・な・みさぁ~ん」




「……」





…ああ、また現れた。





「ねぇねぇ今からどこ行くの?」




いくら無視し続けても絡んでくるこの男、柴咲廣祐しばさきこうすけは、




「……」




どうやら、私の“本性”を暴きたいらしい。