「化け物しかいないビルだけどな。管理してくれるなら一室タダで貸してやる」
それは刑事を辞めたばかりの行平には、魅惑的過ぎる申し出だった。

化け物なんて言葉のあやで、変わり者の先住者が居る程度だろう。
楽観視して請け負った行平だったが、そこは文字通りの「化け物」の巣窟だった!
おまけに開業した探偵…



隣に立ってくれる誰かがいたら、未来は少し変わるのかもしれない。