彼氏は彼氏じゃなかった。

作者ごろごろみかん。

夕凪都は気が付くと病室のベッドの上だった。

彼女は焦った様子の美青年──浜岸夕哉から、自分が彼の恋人だと知らされる。
都が自分の携帯を見てみると、しかしそこには水嶋雪斗とのデートの約束をするメッセージが。すわ浮気かと焦る都だが、しかし次第に気がついていく。

自分たちカップルが、歪な関係であると…

夕凪都は気が付くと病室のベッドの上だった。


彼女は焦った様子の美青年──浜岸夕哉から、自分が彼の恋人だと知らされる。

都が自分の携帯を見てみると、しかしそこには水嶋雪斗とのデートの約束をするメッセージが。すわ浮気かと焦る都だが、しかし次第に気がついていく。


自分たちカップルが、歪な関係であるということに。


浜岸は都が好きなのではない。彼が好きなのは都の友人の好香だ。

都と雪斗のデートの約束に、好香を好きな浜岸。


しかし雪斗と好香は付き合っている。


記憶をなくす前、都と彼らの関係はいったいどんなものだったのだろうか?


そんな中、都は幼馴染だという学校一のモテ男、飯塚カオルが都のクラスメイト、南乃夏に告白される現場に居合わせてしまう。

南乃夏は振られたが、翌日それは都のせいだと噂に。

南乃夏は都に、失恋の苦しみを都に向けたと謝罪したが、彼女の話す甘く苦い恋情に、都はその感情に覚えがあることを思い出す。


そして彼女は、事故現場である件の歩道橋へと向かい、すべてを思い出す。

雪斗との出会いから、浜岸と偽の恋人を演じることになった経緯も。


思い出した彼女は改めて浜岸に告白をする。あの、歩道橋の上で。