青空の下でシーツを干そう

作者島駝らくだ


▶ストーリー概要および物語の設定


 服飾学生の仁科は同じ服飾学校の後輩である毬井に昼休みの食堂で白昼堂々告白される。ワンナイトでしか関係を持ちたくない仁科はその時は直ぐに断るも毬井は諦めず、会う度に告白してくる。

 真剣な毬井の姿に仁科も段々と絆されていき、周りの雰囲気にも推され毬井の告白を受ける仁科であったが仁科には「恋愛対象として人を見ることができない」と言う問題を抱えていた。

 一方、毬井は憧れの先輩であった仁科と恋人になれたという嬉しさと共に過去のトラウマを思い出し、一人沈んでいた。

 ある日、デートと称しそれぞれの課題用の生地の買い出しの為に出掛けていた時、一人の男が毬井に声を掛けてくる。男は毬井の高校時代の元彼でありトラウマの元凶であった。段々と顔色が悪くなる毬井の様子に仁科は毬井を連れ、近くのホテルに身を寄せる。

 毬井を落ち着かせようと宥める際に仁科は自分の性について毬井に打ち明ける。毬井もトラウマについて打ち明けていく中で仁科は毬井の事を本当の「恋人」として愛したいという気持ちを抱くようになる。