それはとても、美しい光景だった。
荒廃的な都市の、一棟の廃ビル。
その屋上から、足をパラパラとさせて座る青年が見えた。
ふわふわとした髪は夕焼けのせいで何色かわからないが、服は廃ビルにお似合いのボロボロで汚れたシャツと穴だらけのジーンズなのが、レンズ越しに見える。
ビルを撮りに来た私は、カメラを構えたままその青年をレンズ越しに見て。
ひたすら見つめていた。
まるで切り取られた絵画のように、
それは美しい光景だった。
それはとても、美しい光景だった。
荒廃的な都市の、一棟の廃ビル。
その屋上から、足をパラパラとさせて座る青年が見えた。
ふわふわとした髪は夕焼けのせいで何色かわからないが、服は廃ビルにお似合いのボロボロで汚れたシャツと穴だらけのジーンズなのが、レンズ越しに見える。
ビルを撮りに来た私は、カメラを構えたままその青年をレンズ越しに見て。
ひたすら見つめていた。
まるで切り取られた絵画のように、
それは美しい光景だった。