底辺ラノベ作家だけど、絡まれてる美少女を助けたら実は最推しの癒し系Ｖｔｕｂｅｒ兼大人気イラストレーターの中の人だった。めっちゃ懐かれて一緒に仕事しようって誘ってくるけどガチ恋は解釈違いで困ります。

仁神（にがみ）焙煎（ばいせん）は弱小ラノベ作家。思うようにいかない作家業に限界を感じていた。

ある日、推しＶｔｕｂｅｒで大人気イラストレーターの瓦当（がとう）しょこらの動画を見ていると、編集から出版社の創立パーティーへの参加を要請される。

パーティー当日、大学生くらいの少女が酔っぱらった取締役に絡まれているのを見て止めに入るが、逆上した取締役に殴られて怪我をする。

後日、仁神は少女と再会する。その少女こそが、瓦当しょこらだった。しょこらは「仁神のラノベのイラストを担当したい」と言い出す。仁神はＶｔｕｂｅｒの『中の人』を意識したくなかったため断ろうとするが、収入のためしぶしぶ企画のオファーを受ける。

しょこらはやる気の出ない仁神を気分転換のデートに連れ出すが、「瓦当しょこらが仲良さそうな男と出かけている」とＳＮＳで拡散されて大炎上し、企画も立ち消え寸前になる。

仁神は傷ついたしょこらにも向き合うため、原稿を終わらせる。

「お仕事とは」と「推しごととは」の両方に結論を出した仁神に、しょこらは不意打ちでマスク越しのキスをするのだった。