私の事を護りたいと言ってくれた
彼は幼馴染みで暴走族の幹部だった。

関東1の勢力を誇るチーム"影"
その幹部という地位が、
ある事件が、

想い合う感情を、
結ばせてはくれなかった。

それでも、
貴方が生きてさえくれてたら、
それだけで、私は良かったんだ。

関東1の勢力を誇る暴走族

通称「影」の姫が交通事故により死亡した。

ひき逃げだった。


犯人は、「影」と敵対する

関東2のものによる犯行だと思われたが

証拠が見つからず、

その事件は徐々に風化されつつあった。


姫の彼氏‥、当時の総長は、

その事件をきっかけに行方をくらました。


新しく引き継いだ2代目総長は挨拶の場で

「影」の新しい掟を言い放った。


「姫はいらない。彼女を作るな」


主人公の栞は、影の幹部の1人と幼馴染みで

彼の事が好きだった。


しかし、そんな「影」の掟が、

栞の思いを踏みとどませた。


これは、

栞の儚い思い、

幹部としての幼馴染みの栞との

関わり方の葛藤を描いた物語。


そして初代総長の姫を殺した犯人は‥

全ての真実は‥


「私が全部元通りにするから」


栞の手に託された。