君は理想の着せ替え人形

作者秋都たすく

 お気に入りの下着を失くした。多分風に飛ばされたのだ。

 伯爵家でメイドをしているロアは、ある日主人であるところのエクロース伯爵に呼ばれ彼の執務室に行けば、その机の上に見覚えのある下着を見つける。

「あー、えっと、つまり。君を私の侍女にしたい。……侍女というか、助手に……」

 世にも美しい伯…