山あいの小さな町で生まれ育ち、今は海の見える大きな町で暮らす柳原麻衣と見藤絵里香。
ふたりは幼なじみとして出会い、思春期に離ればなれになり、そのことがきっかけでお互いへの想いに気づき、恋人どうしになって一緒に時間を重ねてきた。
秋の深まるある日、二人は休暇を取って故郷への旅に出る。変わらない想いと、変わったことと、大切な言葉を胸に秘めて――。
今から、ちょっとだけ先の未来。今とはちょっとだけ変わった世界に生きる二人の女性のお話。
*この物語は、「雨が降ったら ここへおいでよ」の主人公二人のその後を描いています。
2022年11月の『「もしも結婚したら」 ifストーリー企画』に参加した作品です。