「好きだが、その想いには実のところ千差万別の違いがある。私は彼女らを愛している、が、それはきっと——……」

とある森に住まう長命の一族エルフと、その入り口の丘に住まう人間たちとの儚くも美しい愛の記録。

「君はなにか、自分とは違う生き物を飼ったことはあるかね?」

百年越しの想いの氷は、まだ溶け…