文香には幼い頃に生き別れた風音という姉がいた。
大人に成長し、姉と再会するという時に姉は待ち合わせの場所に来なかった。
失恋を苦に自殺したと言う。
それを知った文香は、姉の恋人だった木島航平に復讐しようと誓った。
その時、文香には拓郎という恋人がいて、知り合いを通じて航平に近づいた文香。
まんまと航平を振り向かせる事に成功した。
振り回すだけ振り回し、姉を捨てたように捨ててやろうと考えていたが、だんだん文香の方も、航平に心を奪われるようになる。
そんな訳がないと苦悩する文香に、航平は風音の死の真相を語る。
姉はどうして死ななければならなかったのか、それを知った時に、文香は航平を愛してしまう。
だが、二人の間には乗り越えられない壁があった。
航平は、旧家の出身で跡継ぎが必要だが、文香には身体的な理由で妊娠は難しかったのだ。
どうしても結ばれない愛情に、文香は悪女になる決意をする。