雨の日は大学に来ないという人、いますよね(いや、いないかもしれない)。これは雨の日だけ大学を休む、ちょっと不思議な男の子とそれが気になる女の子の話。
雨は、癒しだ。
雨粒が窓を叩く音、
湿った地面の匂い、
水だまりに浮かぶ無数の波紋、
雨が空気を切り裂く音の中の静寂。
そんなある雨の日に出会ったのは、
両目の下に涙のような黒子がある、
親切な男の子でした。
君は、あの日のことを覚えているのだろうか。