【ストーリー概要】
本気でクズ。そしてゲスい。それがクゲ。女子大生のキリは大学内で悪評の高いクゲの噂を信じられずにいた。見た目は草食系、派手なのは髪型くらい、トーク力もコミュ力も抜群な彼が、実は金にも女にもだらしない、人畜有害な極悪人だと言うのだ。まさかそんなはずはないと疑っていたキリは次の日クゲに話し掛けられる。警戒するキリだったが、クゲは話してみれば趣味も合い、苦労人で兄弟想いの良い人だった。噂もただの噂に過ぎず、真相を聞いたキリはクゲに対する見る目が変わる。しかし、友達のマキは噂の方を信じ、キリから聞いた話を否定する。キリはそれでもクゲと親交を深めていくが、マキはそんなキリに怒り、クゲの噂は全て本当だと言って聞かない。
様子がおかしいマキを不審に思っていたキリに、クゲはマキから言い寄られて困っていると相談をし始める。更にその流れで告白もされ、キリは返事を濁しながらも更にクゲと親交を深めていく。マキはクゲと親しくすることを反対し続けるが、キリは話を聞かず、憤慨するマキにキレ、またその場に現れたクゲもハッキリと迷惑だとマキに告げる。
そんなクゲに怯えた様子を見せたマキはそれから学校に来なくなってしまった。おまけにマキについての変な噂が大学内で流れ始める。キリは心配し、様子を探るが一向にマキとは連絡がつかない。一方でキリとクゲの関係は順調で2人は今まで以上に仲良く過ごす。だが、クゲが父親の借金絡みでホストになると言い始めた頃から2人の仲が変わる。
クゲからバイト先にマキがよく遊びに来ていると聞いたキリは様子を窺いに店へ向かう。するとマキは居らず、そこには意外にも人気が高いクゲの姿があった。直ぐに店を辞められそうだと喜ぶキリにクゲは他の女と過ごすのが辛いと嘆く。同情したキリは提案されるがままにクゲの奢りで店に通うことに。しかし、それはクゲの仕掛けた罠だった。
通い始めて1ヶ月たった頃、酔って目が覚めるとキリは牢屋のような部屋の中に居た。そこに居た女の子に事情を聞けば、その子はクゲの偽者の妹でキリは他の女と同じく騙されたのだと言う。キリは信じなかったが、妹は真相について次々と話し、現れた黒服が借金を返させる為、キリを連れて出ていこうとする。焦ったキリは逃げようとするが、行き場がなく逃げ切れず。外に居たクゲを見つけて助けを求めるも、クゲは噂通りのクズでゲスな本性をキリに見せ、笑顔で手を振ったのだった。