君が、してくれないから

作者ラクシー

この歪みきったクズみたいな純愛を君に叶えてほしかった。記憶を失った、初恋の幼馴染の、君に。






『最低』なコトが好きだった






人の恋人奪って捨てたり、

面白半分に恨み買ったり、

冗談で嫉妬煽って狂わせたり、







理想の恋愛は、


到底誰にも叶えてくれそうになくて






簡単なコトなのに、

それさえしてくれれば、

ワタシのこと、好きにしていいのに、







だから再会した初恋の幼馴染の君が


記憶喪失でワタシのこと忘れてたから




君がしてくれないから




利用して、言いなりにして、


叶えようと思ったんだ。








なのに君が「あんな」人だったなんて。