誘拐団の奴隷少女 I 【完】

作者ラクシー

大富豪の令嬢と間違われ、イケメン誘拐団に拐われてしまった私。金の亡者である私に彼等は、「お前、奴隷になれ」「時給いくらっすか!!」※逆ハーラブコメ時々シリアス







意識を取り戻したら、


目の前に銃口があった。







狐のお面を被った、黒髪の華奢な男と、


その背後にいる、同じく若い男二人。






狐面の彼は、


低くめの甘い声で言った。







「大和財閥の令嬢、だよな?」







私は、答えた。







「人違いでござる!!」


「……は?」







バイト掛け持ち中の、


金の亡者と化した苦学生。





それが私です!!










「……お前、奴隷になれ」


「時給いくらっすか!」


「……」








逆ハーラブコメ、時々シリアス