渡世人が無人島へ渡海する話

作者magic-mode-island/230126/20/11

幕末の足音が聞こえ始めた江戸時代後期、会うはずのない二人の男が軌跡を重ねた。
それは魔法のiらんどへ向かって大海原を渡る船旅の途中だったから、航跡が正しいのかもしれない。
船酔いに苦しんだ仲だからこそ、生まれる絆がある……そんな航海記を、どうぞ。

江戸時代後期の博徒、国定忠治。

同時代を生きた幕臣、羽倉簡堂。

幕府に追われ子分どもと赤城山に立てこもったアウトローと、その伝記を書き残した幕府の役人が、もし違う形で出会っていたら……という話である。