夏夢想の軌跡の先で、きっと君を忘れない。

作者如月深紅

4人だけの夏の世界に迷い込んだ幼馴染みは、幸せを求めて夏を過ごす。
明かされる秘密、絡み合わない恋心、元の世界に帰れば消えてしまう記憶。


それでも私は、この夏を忘れない。


紫苑しおんのこと────好きなの?』



好きになった人は、他の人が好きだった。






『お前のこと抱きたいよ、俺』



好きになった人は、恋をしない人だった。






『好きな人は……たぶんノンケ』



好きになった人は、異性愛者だった。






『僕には恋という感情が欠落しているんだ』



人を、好きになれなかった。






巡りめぐる恋物語。





ひと夏のに酔いしれて。





4人でなぞった軌跡をたどって。






  ────どうして、泣くの?





『あまりに幸せだから、涙が止まらないんだ』




『もし桜都が忘れても…あたしが憶えてるよ』





たとえこれが夢でも、あたしは一生忘れない───…。



『お前のこと想ってつくったんだ。不恰好だけど、受け取ってもらえると嬉しい』



その花言葉は────。





夜に溺れて、暁を泳いで。




これは4人の男女が紡ぐ、切なく淡い物語。






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夏夢想の軌跡の先で、きっと君を忘れない。









※同性愛要素が入ります。

苦手な方は読むことをお勧めしませんが、苦手意識を覆すほどの小説執筆に尽力致します。