中学二年生の及川柚木は部活も勉強も上手くいかず、ただ時の流れに身を任せながら怠惰な生活を送っていた。
夏休み中の補習の後、いつものようにここから少し離れた市民プールへ向かう。
そこにはプールサイドのパラソルの下で本を読む女の人と白い大きな犬がいた。
どうしても気になることがあり、話しかけてみるがそ…