汪海妹
2019年の夏頃より小説を書いています。
一番最初は主人公たちが高校生から大学生になる頃を扱っていて、その次と次の次はそのまま彼らが親になって大人になってゆく世界を書きました。その後、そのまま作品の中に出てきた脇役を今度は主役にし、以前の主役達を脇役にするという形で、どんどん作品数も増えました。
自分の作品の中で一番読まれている作品は、木漏れ日①というもので、これはリーマンを卒業して起業する人の話ですが、起業を主軸にした話ではなく恋愛がメインの話です。ずっと大人が出てくる話が多かったのですが、一番新しい話の松尾君はは、木漏れ日②の主役の子が脇役になって、私にしては珍しく高校生を書いていました。
あの頃、何で悩んでたっけ?
海辺で貝殻を耳にあてると不思議と遠くに波の音が聴こえた。そのくらい微かな自分の中にある記憶を辿り、私自身の10代というのは自分的にはあまりこの世の春だったとは言えないのですけど。ただ、そのぐらぐらの中にきらめきはやはりあったのかもしれません。
大人になってしまった今は、その10代ならではの苦しみのようなものを、でも、生きていればいいことあるよとでもいうような笑える演出で包むという、そんな作品になってました。
どれどれと手にとっていただきお試しいただけましたら嬉しいです。
2024年1月1日
汪海妹