暗い夜に月の光で輝く海。ザーザーと波の音が響き渡る。誰もいない波の音以外何も聞こえない。
「もう、誰も信じない」
その言葉と同時に波が来る。
声の主は琴里りん。中学3年生。両親は仕事が忙しく最近は会っていない。友達もいない。孤独な少女だ。りんは毎日この海に来ていた。
(海を見ていると忘れられる、私…