奈楽美爽(ナラクミサ)は、親からの愛情を知らない。故に自分の存在意義を確かめる術として、異性の愛を求めている。自分に゛堕ちた゛と思ったら、もうその相手には興味が失せる。そう、奈楽美爽は恋をしている訳では無い。そんな、奈楽美爽は、まだ、知らない。ある男の手によって、もうすぐ、自分の自由がなくなること…










私は最低な女


〝愛〟を確かめてるだけ


存在意義を確かめてるだけ


これでしか、安堵できない







相手が私を愛した瞬間


どうしようもない満足感を覚える


と、同時に相手に興味が失せる








相手が傷つこうがそんなの知らない


私は自分勝手で自分が大嫌いで、


でも、相手より自分を優先させる最低な女









そんな彼女は知らない


彼女を求めてやまない男がいる事を


その男は一人だけではないということを


その内の1人は計算高く、周到的に…


その内の1人は切れる頭脳で依存させようと…


その内の1人は純粋に愛をぶつける…







彼女は知らない。


己がどれだけ、魅力的か。


どれだけ、儚いオーラを纏っているか。


彼女に惚れた男達の中には、


一目惚れと言う、輩も出てくるだろう。


でも、その、一目惚れは、見た目じゃない。


見た目もあるが、纏うオーラ、宿す瞳、


儚げなシルエット、思わず独占したくなる、


゛彼女と言う存在゛そのものに惹かれている、


という事は数人しか自覚出来ていない










矛盾しているが、彼女は愛を信じていない


彼女はそれでも、誰かの愛に溺れるのか…?


彼女を愛した少年達の中で、誰が、彼女を自分のものにできるだろうか……?









作成日 2023.9.22~

(すみません、この作品長編です。前編、後編に分かれます)





2014.1.15

注:作者(サタン)より

作者の勝手な都合により、3作品を同時進行します。その中で毒舌女子と天然男子は含まれていませんが、頭の中で完結はしているので、以後書く予定です。作者の勝手な都合により、多大なご迷惑をかけたことを謝罪致します。誠に申し訳ありません。