私と仲良くなった人は例外なく消えていく。ある時は、行方不明に、ある時は、死んだ。私は、自分が呪われてるって思ってた。でも、年齢を重ねる毎に解っていった。私を匿う、この家の人間の仕業かもしれないと……。そんな時、転校してきた人が言った。

「俺、自殺願望あるんだよね。だからさ、友達にならない?」














「君さ、呪われた子って言われてる人?」


私を知らない人は、この街には居ない。







そんなある日、突如、その人は現れた。








「俺、自殺願望あるんだよね」


「は?」


「だからさ、友達になってくんない?」


「は…?」


「君と居たら死ねるんでしょ?」


「……」


「否定しないんだ?凄いね、神様じゃん」


「っ、何をっ、」


「怒らないでよ。嫌味じゃなくて、本当に友達になりたいんだ」


その人は、さらさらな灰色の髪をくるくる人差し指で弄びながら、純粋な瞳で真っ直ぐ、こちらを見てくる。








そんな彼と私が運命を信じて、宿命に抗う物語。


私の運命は、私が決める。








作成日 2024.1.1~




(この作品は、フィクションです)









2014.1.15

注:作者(サタン)より

作者の勝手な都合により、3作品を同時進行します。その中で毒舌女子と天然男子は含まれていませんが、頭の中で完結はしているので、以後書く予定です。作者の勝手な都合により、多大なご迷惑をかけたことを謝罪致します。誠に申し訳ありません。