わたしの旦那様は若頭

作者zui

莫大な借金を抱えた親が頼ったのは古くからこの町にある極道一家、霧島組。

高校を卒業した私は借金の肩代わりとして若頭へと嫁いだ。


両親に愛され、裕福な暮らしをしていた私、七種 結愛はもうどこにもいない。


だけどこんな生活とはさよならするの。

私には許嫁がいるんだから。

彼ならどうにかし…



好きな人がいるくせに。






好きな人がいるくせに、


どうして私に優しくするの?




どうして私に愛を囁くの?




私にも好きな人がいるはずなのに、


なのに。




どうして私は『旦那様あなた』に


恋をしてしまったのだろう。