鳥籠のかぐや姫~宵暁の章~

作者鶴葉ゆら

人間を喰らう異形――妖影が蔓延る金鵄国。
妖影に憑かれた人間は死以外に解放される術はなかったが、偶然かぐやが憑りつかれた人間の妖影だけを滅する力を発揮したことで、妖影狩り部隊『黒鳶』に姫巫女として取り立てられることに。
しかしながら、育ての親である祖父母は自らが裕福な生活をしたいがために見目美しい…

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書籍化版タイトル


\重版決定しました/

発売日:2023年12月22日

※書籍版には『番外編』『外伝』の二本がついています

『鳥籠のかぐや姫 上 宵月に芽生える恋』


\重版決定しました/

発売日:2024年01月23日

『鳥籠のかぐや姫 下 暁に華ひらく愛』

※書籍化版とサイト版では内容が大きく異なる部分があります。


<書籍化版あらすじ>

鳥籠の中の少女は、居場所を見つけ光り輝く。美しき和風恋愛ファンタジー!

7つの島邦を帝が統べる金鵄(きんし)国。

その一つ、隠岐野の辺境の里で、かぐやは祖父母である讃岐家の翁と媼に育てられていた。

かぐやは幼い頃から人とは異なる力を持っており、本人も知らぬ間に夜な夜なふらりと邸を抜け出し、気付くとこの国にはびこる妖影(かげ)と呼ばれる魔物を斃していた。

その際にどこからともなく光る弓矢が現れ、髪も金色に輝くことから、気味悪がった翁と媼はかぐやを監禁し虐げながらも、彼女の美貌を見て求婚してくる貴族からの貢ぎ物で私腹を肥やしていた。

かぐやはたまに屋敷を訪ねてくる、兄と慕う錺(かざり)職人の零月(れいげつ)に唯一心慰められていたが、ここからはどこにも行けないと諦め、心を殺して生きていた――。


そんなある日、前帝の子であり、現帝からの信頼も厚い美丈夫、祇王隆勝(ぎおう・たかまさ)が訪ねてくる。

隆勝は妖影を討伐する黒鳶(くろとび)隊の大将をしており、かぐやの異能の噂を聞いてやってきたが、翁と媼からの仕打ちを知り、仮初めの婚姻の形を取ることでかぐやを連れ出す。

かぐやは姫巫女として黒鳶隊に入れられ、中将の海祢(あまね)や少将の凛(りん)といった仲間たちとも過ごす中で、次第に自分の意思を取り戻していくが、同時に厳しくも優しく自分を見守ってくれる隆勝に心惹かれていって……?


美しく心震える、異能×和風恋愛ファンタジーの大注目作!