人間を喰らう異形――妖影が蔓延る金鵄国。
妖影に憑かれた人間は死以外に解放される術はなかったが、偶然かぐやが憑りつかれた人間の妖影だけを滅する力を発揮したことで、妖影狩り部隊『黒鳶』に姫巫女として取り立てられることに。
しかしながら、育ての親である祖父母は自らが裕福な生活をしたいがために見目美しいかぐやを貴族に嫁がせようとしており、手放したがらず、苦肉の策として強き武人である黒鳶大将であり、帝の弟である隆勝がかぐやを娶ることに。
これは、少女が鳥籠から自由の空へと羽ばたくための物語。
時を超えて恋をして、世界を敵に回しても愛してる。国の存亡をかけた夫婦の奇譚。
※原稿は改稿後のものになります※