作の降るその日に…

作者runb_neco

高校生活の始まり。
桜の木の下で君はいた。

桜の降るその日に…


桜の降るその日に君と私は出会った。

君はひとつの桜の木をじっと見つめていた。

そんな彼を見て、胸がぎゅっとなった。

こんな気持ちなった事ないのに。。。

この気持ちなんなんだろう。


私はそれから彼のことを思い出す度に胸をドキドキさせた。

『何かの悪い病気かな…?』

私はそれがなんなのか分からなかった。

目が茶色で髪の毛も少し長くてまつ毛も女の子みたいに長くて

そんな彼のことを考えない日はなかった。


学校へ行く途中、またその彼に出会った。

私はドキドキが収まらなくて、走ってその場から逃げてしまった。

なんなのこの気持ち。ドキドキ。

早くおさまれ…。

私は授業も集中出来ずにずっと頭がぼーとしていた。


私は心配で病院に行った。

『あの、私、ある人を見ると胸がぎゅっと苦しくなるんです』

そう伝えたら、先生は

『それは誰にでも一度は経験することです。病気なんかではありません。それは「恋」だと思います。』

そう言われ私は、やっと気づいた。

早くこの気持ち彼に伝えたい。


そして、またあくる日彼を見つけた。

桜の木を見つめている君。

私は、今日思いを伝えると決めてきた。

よし、大丈夫、ちゃんと伝えられる。

そして、精一杯の勇気でその彼に声をかけた

『あのっ…』