入院している姉に、手作りのお菓子を作って甘い香りを届けていた主人公の陽乃[ひの]。ある日、いつも通りクッキーを焼き上げた陽乃にかかってきた電話は姉の病状の急変だった。その日から、陽乃は甘いお菓子の香りが苦手になった。それでも、姉が亡くなって二年が経った頃、陽乃は前を向き始める。