月ごよみ隠れ里奇譚

作者

「おそらくあなたは……外の住人たちに、贄として呼び寄せられたのでしょう」
光と影が逆転した世界で、角の生えた美しい男は微笑んだ。結界に封じられた鬼と、そこに送り込まれた『私』。二人の、奇妙なスローライフが始まる。
徐々に心を通わせていく二人。しかし、二人の周りの世界もまた動き始めていた――